レース情報

トップスター集結強烈スピード決戦

勢いに乗る新鋭が多数参戦して若手の登竜門的な位置付けのビッグレース共同通信社杯。今年は岐阜競輪場での開催となる。初日のオール一次予選から二次予選A、Bまでは自動でメンバーが振り分けられ、新鮮な組み合わせが多いのも特徴のひとつ。トップクラスはグランプリへ向けての賞金も気になる時期だけに、優勝争いは熾烈を極めそう。

注目を集めるのはオリンピックから本格的に実戦復帰となる脇本雄太、新田祐大の2人。1年延期された最大の目標へ全力を尽くした後だけに仕上がり、競走への対応が鍵となりそう。脇本には同県の野原雅也をはじめ、古性優作、稲川翔の大阪コンビと近畿勢が結束して上位独占を目指す。新田には佐藤慎太郎、守澤太志でSSトリオが鉄壁の連係。新山響平が先導なら北日本勢は更に強力な布陣となる。
松浦悠士、清水裕友の中国ゴールデンコンビの絆は相変わらず。どちらが前でも必ず見せ場を作って好勝負に持ち込む高い総合力で今年もタイトル戦線をリード。太田竜馬、小倉竜二、阿竹智史の徳島勢も含め中四国の戦力は相当で。
南関不動のエースは郡司浩平。全ての開催で確実に優勝争いを演じる実力は競輪界屈指の存在へと成長。和田健太郎が続いてサポートを。
関東勢を牽引するのは平原康多。GI覇者となった宿口陽一、吉田拓矢、諸橋愛らと好連係を見せて浮上の機を伺う。
中部地区の中心は浅井康太。地元でのビッグ初登場となる山口拳矢の活躍には注目が集まる。共に気迫の走りを見せてシリーズを盛り上げる。

(2021.7.28現在)

バンクの特徴
バンク

岐阜競輪場のバンクは、400バンクの平均的な数値を示しており初めて走る選手にもハンデがないと言われている。「直線伸びるコースは中バンクから少し外めに寄ったコース。競り合いはインが有利だが、ホームでは向い風が多くインが踏み遅れるケースがあり、タイミングが大切」と地元の追込み選手。風向きは年間を通してバック追い風が多く、一気に先制したラインが有利といえる。「先行は向い風のホームで思い切り踏んでいくと、バックの追い風が利用できスピードにのることができます」と自力型の選手。 アクリル板で囲まれたバンクで観戦もしやすく、臨場感があり迫力のあるレース観戦が魅力の競輪場である。